草の根無償資金協力「ナタワ・センター小学校及びタタ中等学校衛生環境整備計画」に関する贈与契約の締結(令和6年2月14日)

令和6年2月14日
2月14日、奥田直久大使はワイ・リン・チュア、バタフライ・トラスト(NGO)共同設立者兼理事と「ナタワ・センター小学校及びタタ中等学校衛生環境整備計画」に関する贈与契約に署名しました。
この事業は、草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)を通じて、244,944米ドル(33,557,328円)を供与するもので、ナタワ小学校に 10 室、タタ中学校に 4 室の新しいコンポストトイレを整備するものです。また、実践的な建設方法、運用及びメンテナンスのトレーニングを行います。 
ナタワ小学校及びタタ中等学校には基準数を満たす十分なトイレがなく、また、水問題も抱えており、衛生環境を改善するための水洗トイレの設置が困難です。
コンポストトイレは、特に水の少ない地域では、落とし込み式(ピット型)トイレと比較して、より持続可能で環境に優しいトイレです。 日本大使館とバタフライ・トラストは、学校だけでなく周辺地域住民も研修に参加することで、彼ら自身によるコンポストトイレの建設と利用が地域内で拡大することを期待しています。

奥田大使は署名時のコメントとして、「日本政府を代表して、サント島の2つの学校の衛生環境を改善する事業の支援を発表できることを大変うれしく思います。草の根・人間の安全保障無償資金協力は、支援により地域の人々の生活向上を目指すもので、この事業は、環境と調和して機能する技術を使っており実用的です。この事業が学校に通う多くの子供たちと関係者の生活を改善し、地域のみならずバヌアツの持続可能な発展につながることを願っています。」と述べました。
 
草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)は、1996年からバヌアツで支援を行っている日本の支援制度で、これまでに日本大使館が契約を行った事業は130件以上、総額約 1,210 万米ドルに達します。